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EAGLYS、長瀬産業とALCHEMISTAの代理店契約締結。化学メーカーへのサービス展開を通じてR&D促進

EAGLYS株式会社(本社:東京都渋谷区千駄ヶ谷5丁目27-3やまとビル7F、代表取締役社長:今林広樹、以下「EAGLYS」)と長瀬産業株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:上島 宏之、以下「長瀬産業」) は、EAGLYSが開発・提供する化学・素材R&D向けMIツール「EAGLYS ALCHEMISTA」(アルケミスタ、以下「ALCHEMISTA」)および「EAGLYS ALCHEMISTA Labs」(アルケミスタラボ、以下「ALCHEMISTA Labs」)の国内販売における代理店契約を締結しました。本契約を通じ、長瀬産業は国内化学メーカーを中心に両ツールを展開、EAGLYSは各ツールの改良を通じて化学メーカーのR&D促進への貢献を目指します。

 

■背景

化学業界サプライチェーンでは、サプライヤーとバイヤーは、ともに開発に関する生データ(配合条件、加工条件、測定・分析結果など)を秘匿しながら定性的情報を主としてやり取りする「すり合わせ」作業を通じて、化学製品などの取引を行っています。一方で、多様化するニーズや開発サイクルの短縮化、人手不足を背景としたR&D活動の効率化を求める動きなどにより、「すり合わせ」作業の回数削減や高度化の実現が課題となってきています。こうした流れの中でR&D活動であるMI(マテリアルズインフォマティクス)1の活用が進む中、各企業の有する様々なデータの中から、効率よく必要なデータを見つけ、MIで簡単に処理できるようデータそのものを加工する技術へのニーズが高まっています。

 

■ソリューション概要

ALCHEMISTA

EAGLYSが強みを有する技術「秘密計算」2によりデータの機密性を確保しつつ有用な情報を抽出
・開発データを取引相手には非開示にしたまま2社間のデータを統合して機械学習3することが可能
・サプライヤー側の説明変数4が最終目的にどれだけ寄与しているかが確認できる


図1_ALCHEMISTA

 

ALCHEMISTA Labs

データ分析などのスピード向上や効率化に加え、データや機械学習経験の蓄積スピードを向上
・プログラムなどのコーディング不要でシンプルで使いやすいUI
・過去実験データの探索や、データ解析するための生データの整形作業などをツールで一部代替可能


図2ALCHEMISTA_Labs

 

■今後について

長瀬産業は、化学系専門商社としてこれまで培ってきたサプライチェーン全体とのネットワークと化学業界におけるノウハウを生かし、両ツールの展開を通じ、「ものづくりの課題を素材(マテリアル)で解決する企業」を目指します。

EAGLYSは、秘密計算とAI技術を核とした独自のソリューションを通じて、化学業界のデジタルトランスフォーメーションを加速させ、より効率的かつ革新的な研究開発プロセスの実現に貢献してまいります。本契約を通じて両社の強みを活かしながら、日本の化学産業の競争力向上と持続的な発展に寄与することを目指します。


*1 マテリアルズインフォマティクス:AI や最先端のデータ処理技術を活用し、新しい素材を効率的に探索する材料開発技術*2 秘密計算:データを秘匿したまま演算処理を行う技術
*3 機械学習:過去の配合・加工条件データなどから、目的物性値を予測したり、ターゲットとなる物性値を達成するための配合・加工条件などが分かる数学的手法
*4 説明変数:機械学習における入力値(例:配合条件など)

 

■各社概要

【長瀬産業】
社 名:長瀬産業株式会社
本社所在地:東京都千代田区
代 表 者:代表取締役社長 上島 宏之
事業概要:化学品、合成樹脂、電子材料、化粧品、健康食品等の輸出・輸入及び販売
URL:https://www.nagase.co.jp/

EAGLYS
・社名:EAGLYS株式会社
・本社所在地:東京都渋谷区千駄ヶ谷5丁目27-3 やまとビル7F
・代表者:代表取締役社長 今林広樹
・事業概要:秘密計算・AI技術を利用した各種AIサービスの提供
URLhttps://eaglys.co.jp/

 

 

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