インダストリー向けデータ連携インフラ展開を狙って、ディープテックとマーケットインの両立視点で、クライアントと絵を描き実行まで伴走することに共感いただける方へ
はじめに
こんにちは。CEOの今林です。
今日は、EAGLYSの AI × 秘密計算 のテクノロジーを社会に浸透させる重要な役割を担う「BizDev」ポジションの魅力について、お話をしたいと思います。
2022年、今年からEAGLYSもいよいよ成長フェーズに入ります。これまでは、秘密計算システムの研究開発やインダストリー向けの高度なAIアルゴリズム研究開発が多かったのですが、今後は社会にデプロイするための本番システムを開発していくフェーズです。
事業のミッションやと今後の方向性や取り組みについて、ご紹介できればと思います。
事業のミッション
EAGLYSは、「世の中に眠るデータをつなぐハブとなり、集合知で社会をアップデートする」というビジョンを掲げ、その実現のために「あらゆるデータを安全に活用し、価値に変える」というミッションを掲げています。
金融・銀行、小売・流通、医療・ヘルスケアなどさまざまなインダストリーの社会課題解決は重要なテーマですが、一社単独のデータでは解決がでないものが多いです。
例えば、銀行間の不正送金をAIで検知する場合も入金側のデータだけではなく他行の出金口座データも必要になりますし、医療データも一機関だけでは症例数・データ量が少なく診断サポートAIも構築できません。
「世の中に眠るデータ」には、非構造・非定型で活用が困難なデータと、機密情報・パーソナルデータのような制約が強いデータとあります。上記のようなインダストリーでは、眠るべくして眠ってしまっているデータが多く、十分な活用にいたっていません。
AIとデータセキュリティのテクノロジーの力で、眠るデータを構造化して起こし、各社から持ち出し、多量・多様なデータをつなげ、活用することができれば、新たな知見や社会の課題解決・アップデートができると考えています。
よりAIが社会に広がっていくためには、単独・個別に囲い込みせず、企業や業界をまたいだデータ収集・連携とビッグデータ活用が重要になると信じています。
あらゆるデータを収集し活用するためのデータセキュリティ・秘密計算、それを価値に変換するAI解析をやっている理由はそこにあります。
EAGLYSの直近のチャレンジ
秘密計算は、データ活用のためのセキュリティ・プライバシー保護技術です。最近のGoogleやFacebook等によるデータ活用時のプライバシー侵害ニュースも話題になりましたが、そのような背景から、IBM、Microsoft、Google、Intel等の米国のトップ企業を中心にグローバルで技術研究、投資が加速しています。
2021年に、グローバルの著名調査会社であるGartner社は戦略的テクノロジのトップ・トレンド技術として秘密計算を取り上げ、今後発展するのは間違いないといっても過言ではなくなりました。
(ここまで創業から5年かかりましたが、ようやくグローバルトップリーダーも注目してくれました!)
EAGLYSは、Googleがパブリックデータにアクセス可能にしたように、インダストリー/プライベートデータ版として
「企業がスピーディにあらゆるデータにアクセスし、データを価値に変換できる」こと、そして、その仕組みがデータ活用ユーザーにとって重要だと信じています。
これらの実現手段として、秘密計算をはじめとするデータセキュリティ技術をもって、機密情報・パーソナルデータでもアクセス(データ活用)を可能にした上でAI解析につなげていきたいと考えています。
一方、現実的にこの秘密計算技術を使いこなすためには、保護すべき相応データの活用ニーズをユーザー(顧客)がもっていることが重要です。AI活用は企業のデジタル化・業務変革(いわゆるDX)の取り組みの中で今や議論の中心的存在になり、データ活用ニーズを顕在化し具現化する手段となっています。
そのため、インダストリー向けのAIシステムの開発〜デプロイメントにつながる案件獲得、パートナーとのアライアンス強化を進めてくれるBizDevが必要です。
(別の視点でもEAGLYSのアプローチや課題チャレンジについてまとめているので、別のブログに載せています。)
冒頭に書いたように、EAGLYSのAIプロジェクトはこれまでは、企業のディープで複雑な課題を解決するため、また高精度・高速に処理するため、AIアルゴリズムの研究開発を行っていましたが(例えば、椿本チエイン様との事例)、お客様のご協力とR&Dチームの成果により、実証実験をクリアするプロジェクトが多く、今後は本番システムの開発に移行していくものが多くなっています。
少し事例を挟みたいと思います。
直近、クラウドカメラのシェアNo1のセーフィー様と飲食店向けAI画像解析サービスの共同開発および塚田農場様との実証実験の発表をしました。このような検証がうまくいった後には、AIエンジンをクラウド経由で提供するデプロイ環境の構築と継続的なAI品質を維持・モニタリングするためのMLOpsが重要になります。
もちろん、単なるAI機能の提供だけではありません。映り込む人のデータやその周辺情報はプライバシー・機密性の観点から保護が必要になり、秘密計算などのデータセキュリティ技術とリンクしていきます。
先行して、パナソニック様とは秘密計算の関連技術である連合学習(フェデレーテッド・ラーニング)を活用した、プライバシー保護AI解析の取り組み事例を創出し始めています。
このように、AI解析はデータセキュリティともシナジーが強く、あらゆるデータを活用して価値に変えるというミッション実現への取り組みとして、点と点がつながってきています。もちろん、その他、秘密計算を活用したデータ連携の事例も動き出しています。
例えば、JR東日本MaaS・Suica推進本部様とは、Suicaデータ等の決済・購買データに対するパーソナルデータ分析への秘密計算適用およびデータ活用による新ビジネスの創出にむけて事例をご一緒しております。
日経新聞社をはじめ複数のメディアにも取り上げられるほど、注目度の高い事例でした。
その他、
小売・流通領域でのサプライチェーンデータ連携による詳細エリアマーケット分析・競合分析や需要予測・共同配送等への活用、
広告・マーケティング領域ではオンライン行動履歴とオフラインの購買履歴の統合分析、
医療では診断サポートAIをas a Serviceとしてクラウド提供、
製造業でもリモートメンテナンスのためクラウド上でAI解析サービスを提供する、などといった事例を作っています。
テーマとしては、企業間のデータ連携プラットフォーム(業界バリューチェーンの縦方向・横方向へのデータ連携)やデータドリブンなDX実現、クラウドを活用したリモートAI解析サービス提供、といったテーマの引き合いを多くいただいています。
もちろん、データ連携環境の提供だけでは、その環境上で何をすればいいか分からず、アプリケーションがないとやっている効果が示せないことになります。
そういう意味でも、データ分析やAI解析も含めて一貫してアプリ開発し、ビジネスへの有効性を示すといったこともご支援できることがパートナーに評価されている点の一つでもあります。
グローバルの秘密計算企業でも、著名企業を巻き込みながら事例オープンにできている事例はまだ数少なく、EAGLYSは民間事例においてはグローバルトップランナーのポジションを狙えています。
圧倒的な首位となるためにも、プライバシー・機密性をともなう領域でのインダストリー向けAI開発も積極的に取り組んでおりますし、秘密計算を活用した企業間のデータ連携プラットフォーム(業界バリューチェーンの縦方向・横方向へのデータ連携)やデータドリブンなDX実現、クラウドを活用したリモートAI解析サービス提供などのプロジェクトも注力しています。
EAGLYSの直近の動き
現在、顧客パートナーとのAIプロジェクトが「アルゴリズム研究開発」から「本番システム構築」へとフェーズが移行してきています。
秘密計算によるデータ活用のプロジェクトについても、すでに2021年の段階で、データ連携・活用が喫緊に必要とされる業界のターゲッティングを行いつつ、様々な業界での秘密計算の活用事例を創出する種まきをおこなっています。
今年2022年からは、現在協業をしている大手パートナーとの共同事業を育てて、実証実験フェーズからビジネス化フェーズに移行していきます。今後は、パートナーとのアライアンス強化を実施し、AIに関してはインダストリー向けのAIデプロイを増やし、秘密計算に関しては業界初のエポックメイキングな事例を次々に創出していきたいと考えています。
主な業務内容としては、以下の通りです。
・顧客パートナーとのアライアンス強化、案件獲得、共同事業化
・ターゲット領域の選定から提案フックやソリューション化の検討
・新規のデータ連携案件の獲得
EAGLYSで働く魅力・雰囲気
EAGLYSでは、一つのプロジェクトが動くときにも、BizDev/Products&Solutions/R&Dのユニットが動く、機能型の組織になっています。
そのため、AI周辺のシステム開発がメインであっても、技術営業の役務やデリバリーの役務まで、個々の裁量によって一人が幅をきかせる範囲が広くできます。そのため、職務に縛られない働き方を実現しつつ、AIエンジニアからPdMというようなレアなキャリアを自ら設計し経験を積むことができます。
EAGLYSのメンバーは、全体の約6割がエンジニアで内7割(≒組織全体の4割ほど)がPh.D.をもったメンバーです。
秘密計算、ビッグデータ、ディープラーニング・機械学習などそれぞれが専門領域をもっている、個性の豊かなメンバーが揃っています。
オフィス中にはいたるところにホワイトボードがあり、数式やアーキテクチャが散見されます。そのホワイトボードの前でメンバーそれぞれの専門の立場から意見をぶつけ合い混ざり合って新しい技術アイデアを創出し、和気あいあいと話している様子を目にするのが私たちの日常です。
一方、BizDevはその中で生み出されるグローバル唯一の技術ソリューションをもって事業開発を行うことができます。これからまさに成長フェーズに入る上で、チーム・仕組みづくり、これからの文化を創るメンバーを求めています。
グローバル首位を狙えるポジションで、次の10年のデータ活用時代のインフラ創り、大手企業との共同事業化にむけた事業開発や今までにないシステム基盤づくりを一緒にやっていきませんか?
このようなタイミングはめったにないと思うので、少しでも興味をもってくださった方、是非カジュアルにお話しましょう!
ご連絡をお待ちしております!