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【エンジニア】準同型暗号をはじめとする秘密計算技術をより多くの人に知ってもらうため、プロダクトを開発し続ける

EAGLYS Engineer 三原健太郎

現在行っている仕事の内容

現在は秘密計算を用いたAI推論(学習)サービス「DataArmor Gate AI」の開発を中心に携わっています。具体的には、秘密計算、とりわけ準同型暗号がどのように機械学習モデルに応用できるかを論文ベースで研究しています。それと並行して、「DataArmor Gate AI」が実社会で運用されるようにユーザーが使える形にサービス化することを念頭に置き、総合的なソフトウェアエンジニアリングを行なっています。

EAGLYSに入社した決め手

大学在籍中、インターンとして勤務した期間を経てEAGLYSに入社しました。一番の決め手は、インターン時代から携わっていた「DataArmor Gate AI」というプロダクトを自分で責任を持って開発し、育ててみたかったからです。もちろん、入社を決めるにあたって悩んだことや考えたこともありました。それについてはOIH(大阪イノベーションハブ)さんからインタビューを受けたときの記事にいろいろ書いていますので、興味のある方はぜひご覧下さい。
(参考リンク:https://www.innovation-osaka.jp/ja/hatarakuhito/hatarakuhito-9794/


EAGLYSで実現したいこと

入社の理由にもつながっていますが、準同型暗号という技術を社会に実装するためのプロダクトを開発したいと考えています。

また、秘密計算技術をより多くの人に知っていただくことも実現したいことの一つです。EAGLYSで活動する中で、準同型暗号をはじめとする秘密計算やエンジニアリングで学んだことをブログ等で発信するようになり、様々な人からリアクションをいただく機会が増えました。日々自分から発信するという行動を通じて、秘密計算技術の魅力をより多くの人に伝えたいと考えるようになりました。

日々の業務でのやりがい

学生時代から変わらない感覚にはなりますが、単純にコーディングが好きなので、開発しているだけでアドレナリンが出てきて「楽しい!」と感じています。
また、実際にプロダクトを使ってくださったお客様から「使いやすかった」とか「秘密計算技術をもっと使ってみたい」などといったフィードバックを頂くことがあり、お客様からの声を聞けることがとても嬉しく、社会人として働き始めてから感じるようになったやりがいです。

今では、両者は別々のものではなく繋がっていると感じています。これから先もこのような素敵な体験をもっとできるように頑張ろうと思っています。

仕事におけるキャリアビジョン

ソフトウェアエンジニアは40歳定年説などと言われることもありますが、楽しさを感じている限りプロダクト開発に関わり続けたいと考えています。
また、自分が責任を持ち、かつ、主体となって開発するプロダクトを増やしていくことがこれからの目標です。
「DataArmor Gate AI」はもちろんのことながら、ハッカソンなどを通じて個人開発をする上でそのようなプロダクトを世の中に送り出し続けていきたいです。

業務内外問わず、いま注目している技術について

ブロックチェーンが将来の金融の一部を担うのではないかと考えていて、ブロックチェーンや分散型金融(Defi)に興味があります。実際に、ブロックチェーンを用いた金融で送金をしたときに、こんなにも簡単にできるのかと衝撃を受けました。中央集権によらないデータ管理の思想がとても好きなので、ブロックチェーンの今後に強く関心を向けています。
また、プロダクト開発や個人開発などの経験を通じて、人が使いやすい「デザイン」について以前より興味を持つようになりました。今までは機能さえしていれば見た目のデザインはあまり気にしていませんでしたが、人にストレスなく使ってもらえるデザインはどのようなものか、デザイナーの人の鋭さがわかるようになりました。それに付随して、もっと多くの人に使ってもらうためのマーケティングなど、そのような分野の技術に対しても興味を持つようになりました。

EAGLYSに向いている人とは

手を動かすのが好きな人に向いていると思います。まだチームの人数も多くはないので、エンジニアとして、R&Dチームに所属して、プロジェクトに取り組むか、プロダクト開発に取り組むかの2択になります。どちらを選択しても、主体的に手を動かして、一歩一歩着実にサービスへと実装していくような業務をすることになります。他にはプロジェクトマネジメントに従事することも考えられます。プロジェクトマネジメントを担う場合でも、お客様へのレポートなど地道に手を動かすことにはなります。
そのため、お客様に誠実に向き合って、自ら手を動かせる人はEAGLYSに合っています。

また、英語を話せる人、話そうとするのに苦ではない人も向いていると思います。R&Dチームは半分以上が外国籍のエンジニアであり、ビジネスサイドのメンバーにも外国人がいます。いろいろな価値観の人とコミュニケーションを円滑にとるために、英語が苦にならない、もしくは、いろいろな文化にオープンな人が合っているのではないかと思います。

EAGLYSで働く魅力

大きく二点挙げられます。
一つ目は会社の規模やステージからくる面白さです。
シリーズAを調達した2021年は、全員で30人程度の組織で、会社がこれから大きくなっていくフェーズです。そのため、個人としても会社としても成長ができる環境だと思います。まだ人数が少ないからこそ、一人一人の業務範囲が広く、分野を越えてやれることも多いところはお薦めです。

二つ目は、EAGLYSに流れる雰囲気です。私のキャリアとしては、EAGLYSに新卒として入社する前、インターンや業務委託として、様々な企業で働いてきた経験があります。その中でもEAGLYSの雰囲気は、自分にとってとてもフィット感がありました。具体的には、EAGLYSのR&Dチームには「研究室」のような雰囲気があります。例えば、スタートアップには「コンサル上がりのバリバリ系」、「体育会系」、「真面目系」など、いろいろな雰囲気があるかと思いますが、EAGLYSはわりと「真面目系」な方です。
それは、組織がそもそも、研究者やエンジニアの人が多いからでもありますし、ディープテック領域、しかも暗号という数学寄りのニッチな領域のスタートアップであるからだとも思います。
スタートアップである以上、これから組織が大きくなるに伴って、EAGLYSの雰囲気が変わっていく可能性はあります。それでも大部分の雰囲気や文化は継承されていくのではないかと思っています。従って、研究室っぽい雰囲気が好きな方には合ってる気がします。私の知る限り、似たようなステージのスタートアップであったとしても、雰囲気は違います。ただ、私は大企業の研究職などの雰囲気は経験がないので、どちらが合っているか模索する必要があると思います。
いずれにせよ、一度、社員と面談をすることや、実際に会社に訪問することで、雰囲気が自分に合っているか確認することをお薦めします。

求職者へ(新卒就活生及び学生向け)のメッセージ

学生の皆さんには、いろいろなインターンに参加してほしいです。その中で、前記のように、どのような雰囲気が自分に合っているのか、どんな技術に取り組んでいるのか、チームメンバーはどんな人が多いのか、というイメージを複数持っておくといいのかなと思います。自己分析では、自分がどのようなキャラクターかについて内発的に分析すると思います。インターンに参加して、自分に合う環境について考えることで、外部と自分の親和性について、普段の自己分析とは違う視点から考えられるのではないかと思っています。
また、これは個人の考えではありますが、データ分析やプロダクト開発など、プログラムを書く経験を若いうちにしておくのは必ず役に立つと思っています。また、留学や様々な文化で育った人がいる組織に身を置く体験もきっとプラスになるでしょう。そのような観点から、ぜひ一度、EAGLYSのことも見ていただきたいです!

EAGLYSの求人情報を見るhttps://herp.careers/v1/eaglys

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