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【Marketing/PR】スペシャリスト集団による価値創造をどう見せるべきか

作成者: EAGLYS株式会社|Jan 17, 2022 3:00:00 PM

EAGLYS Marketing/PR 志村侑

これまでどのようなキャリアを積んできたか

前職はBtoB向けSaaSのマーケティング支援の会社でした。そこで現在の職を含めて計3つ(インサイドセールス、フィールドセールス、マーケティング)の職種を経験しました。「自社の顧客に対して、どのようなメッセージを、どう表現してどのような切り口で届けるか」を考える難しさと、考える作法を知りました。

インサイドセールス立ち上げで得た「周りを巻き込みながら企画を実行する力」、フィールドセールスで得た「限られた顧客の言葉からの状況把握力と数字を守る力」、マーケティングで知った「目的志向と言葉の大切さ」、そして生まれつき持ち合わせていたコミュニケーション力と馬力だけをもってイーグリスに来ました。

EAGLYSに転職しようとした決め手は

もともとベンチャー志向であることと、AIやセキュリティ分野に興味があったことがきっかけです。面接のときに今林さん(CEO)の話を聞いて自然とワクワクしたのが決め手でしょうか。まさに今回のリニューアルで採用ページのCEOメッセージに掲載している内容です。

そしてベンチャーだからこその整っていない環境も、整備された道を歩くより野原を耕すほうが合っている、どんどん開拓していけて楽しそう!と魅力を感じました。

EAGLYSでのお仕事

イーグリス初のマーケティングポジションでジョインし3か月たったところです(8月時点)。最初のミッションとしてWebサイト全面リニューアルのプロジェクトリーダーを担いました。

実際にはサービス内容を説明する文章をつくったり、デザイナーさんと相談しながら載せる写真を決めたり……など予想を超える量のタスクがありました。でも手は抜きたくない……勉強しながらの日々だったのであっという間に時間が過ぎていきました!

サイトに乗せる文章作成は特に手ごわかったです。業界知識・ビジネス経験ともに不足し、かつキャッチアップに使う時間も限られる中、刺さるコンテンツ作成を求められました。イーグリスが対象とする顧客像はシチュエーションや立場や抱える課題の規模と深さが異なり、これまでのフレームワークや日経新聞で得た知識だけでは太刀打ちできませんでした。

イーグリスが扱うデータ利活用やAI解析のテーマは、企業の経営アジェンダに挙がる業界の構造的な課題に直結するため、水面下にある(顧客もまだ見えていない)課題を見極めるところからはじめ、解決に導くストーリーを自分ごととして捉えてもらえるように表現していく必要があります。さらにイーグリスの技術は世界的にも最先端の領域です。そのため、技術的な専門用語を使った説明がされてきたのですが、実際に企業の経営アジェンダに挙がる課題に立ち向かっているのは技術者ではなく経営やビジネスサイドの方です。そのギャップを埋めるのは非常に骨が折れました。専門用語を使うことなく難解に見せずに、業界や企業を俯瞰した課題と最先端の技術をわかりやすく伝える、しかも前提知識が潤沢にない人が……迫りくる締め切りを目の前にして、胃が悲鳴を上げた日もありました(苦笑)。

しかし終わってみると、業界紙や国家プロジェクトの書類を調べるところから始めて言葉を磨く最後の作業まで一貫して楽しかったです。考えること自体も何度も直して方向修正をしていく過程もいい筋トレになりました(筋肉は裏切らない)。

EAGLYSでのマーケティング活動と気づき

前職とはビジネス領域も対象とする顧客も違うので、顧客の課題も顧客対応中に重視する点も異なりすべてが新鮮です。また、イーグリスの製品サービス自体も成長フェーズにあり、顧客像がまだ変化します。そのためこのサイトもあらゆる立場の方がアクセスしてくることを想定し、あえて様々なカットで見ていただけるようにしました。これまで知っているフレームワークとは全く異なるアプローチです。方針や施策が始まるもっと前の段階から携わるのは初めてでした。

このフェーズにビジネスの根幹に携わることができるのは、圧倒的なインプット量とアウトプット量が必要なので大変ではありますが、貴重な経験だと思います。マーケティングやPRのようなアウトプットを担う部署でなくても、ビジネス戦略側と研究開発側が試行錯誤しながら方向が定まっていくさなかにいる感じはワクワクしませんか? 

EAGLYSでの仕事でやりがいを感じるとき

3つあります。

1つ目は「進むのが当たり前」なのを体現できることです。スタートアップならではの点ですが、やるべきことと任せてもらえる場所があって、溢れながらでも主体的に意思決定し進めていける。自分がやらないとどうにもならないのでやる。毎日背中から火が出ているような(追われている?)感覚は、職種や企業規模によってはあまり味わえないので、特に好きです。

2つ目はチャレンジできる環境や機会が広がっていることです。これは2つの意味があります。
スタートアップの醍醐味ですが、経営陣との距離が近いことで、よいと思ったらアイデアを提案することも従来のやり方の改善策も、自分次第でいかようにでもチャレンジできます。また、最先端の技術を扱っておりかつ市場も成長中であるため、マーケティング施策はまだ使い古されていないものが多く、チャレンジの幅は外にも広がっています(予算と相談しながらですが)。

3つ目は学びの機会であふれていることです。私にとっては業界そのものが新しい概念ですので、まず基礎知識から勉強しています。また、社内には多言語を操る方が多く、特に英語に触れ合えます。ひとつ何かを進めようとすると社内コミュニケーションのために必ず英語を使うことになるので、とても刺激になっています。うまいかどうかではなくコミュニケーションを優先する文化のようですので、まだまだ勉強中で全然しゃべれないのですが頑張れそうです。個人的には長らくはまっている韓国語もアウトプットしていきたいので、しゃべる人がいないか地味に聞いて回りたいと思っています。(笑)

EAGLYSで実現したいこと

サイトリニューアル以外まだ何もしていないのですべてこれからです。

サイト運用はもちろんのこと、元々強みにしているイベントまわり、ブログ等の記事やマーケティングマテリアルの作成と順に着手し、ある程度揃えたら予算と相談しながら広告運用や新しいチャネルの検討も始めていきます。
このようなわかりやすいメッセージ配信はもちろんですが、並行してもっと広い目線での発信も急ぎたいと考えています。EAGLYSといえばこれ、これといえばEAGLYSという確固たるものがまだないので、早い段階でEAGLYSブランドの方針から固めていきたいです。EAGLYSを支える確かな知識を持つ研究者と経験豊富な戦略策定のスペシャリストたちによって生み出される価値を、時に社員にフォーカスしながらどう形にしていくべきか考えています。
そして長期では、幸いなことにグローバルチームのマーケティング担当もすぐ隣にいるので、違う方向で動くのではなく少しずつ融合していって、国内海外ともに一貫したブランドメッセージを築き上げたいです。

ちなみに社内のマーケ認知もまだまだなので、少しずつ高めていきたいと思っています。小さな会社であることを活かして、いつでも思い立った時によいエッセンスを吸収し合えるよう、相互に理解を高めておくことができたら素敵だなと感じます。

なんて、偉そうに言いましたが……一つ一つをすぐに完璧に仕上げるスピードは理想からほど遠いので、ダメ出しをもらいながらも日々試行錯誤しています。イーグリスと一緒に成長し続けていきたいです。